引越料金のしくみ
引越し費用は、どのように請求されるのでしょうか?
引越専用車を貸し切って引越する場合(引越運賃)と単身者向け(積合わせ運賃)
小口引越など形態によって、引越費用は異なります。
費用は、基準運賃+料金+実費+附帯サービスで構成されています。 いずれも、見積りの際に事業者が説明しますので内容を確認し契約してください。 この事を曖昧にすると、後日トラブルの一因となりますので気を付けましょう。
それでは、どのような仕組みになっているのでしょうか?
基準運賃運賃は、時間制と距離制の2種類があります。 基準運賃は、実際荷物を運んだ時間又は距離で基準運賃が定められています。
時間制(4時間と8時間)・・・荷物を運ぶ距離が100Km以内の場合 (4時間制は基礎作業時間が午前から午後にまたがらない場合であって4時間以内の時)
距離制(1車1回の運送毎)・・・荷物を運ぶ距離が100Kmを超える場合
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付帯料金
車両留置料は、荷主の要請で車輌を留め置く場合に請求されます。 さらに、休日、深夜・早朝の運送になった場合は、割増料金等が 加算されます。 休日2割増、深夜・早朝3割増です。
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実費
荷役・荷造り作業員費用及び諸資材料、有料道路利用料など 実費負担 として定めらた費用は、実費として請求されます。
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オプションサービス料
クーラー取り付け、ピアノ輸送、冷暖房機、アンテナの取付・取外し、家具の防虫、消毒など申込者の要望により行う業務は、オプションサービス料として請求されます。
それでは、二つの引越ケースで計算してみることにしましょう 。
※あくまで一つの目安ですので、各運送会社により届出運賃が異なります。
■大阪から京都に引越した場合
引越日は平日、大阪市内から京都市内の距離は約50キロです 。
用意される車は、4トン車1台と2トン1台です。作業員は、5人依頼しました。
運送距離が100キロ未満ですので基準運賃は時間制の4時間制となります。
(4t) (2t)
基準運賃 40,500円+34,000円=74,500円
作業員(5人) 15,000円×5人=75,000円
合計 149,500円
■大阪から東京に引越した場合
引越日は平日、大阪市内から東京都区内の距離は約570キロです。
用意される車は、4トン車1台と2トン1台です。作業員は、5人依頼しました。 運送距離が100キロ以上ですので基準運賃は距離制となります。
(4t) (2t)
基準運賃 122,500円+107,000円=229,500円
作業員(5人) 15,000円×5人=75,000円
合計 304,500円 これ以外に、諸材料(包装紙や家具保護材など)、 クーラー取り付けやピアノ輸送など申込者の要望により行う業務は、附帯サービス料として請求されます。
料 金
冷暖房取り付け10,000円 ~ 15,000円
冷暖房取り外し5,000円 ~ 10,000円
オーディオ設置3,000円 ~ 5,000円
ハウスクリーニング7,000円 ~ 58,000円
家具処分3,000円 ~ 30,000円
家具保護材(4トン用)4,000円
以上のような附帯サービス料、諸資材費が請求されます。 ★引越輸送制度研究会編著「引越運賃料金適用方の解説」平成11年改訂より
2. 高速道路を利用する場合は、高速料金も上乗せで請求されます。

★引越輸送制度研究会編著「引越運賃料金適用方の解説」 平成11年改訂より抜粋
令和1年現在では、燃料の高騰や人件費、物価の上昇に伴い料金は約10%~上昇しているところが多いと感じます。