「ウサギとカメ」の本当の教訓とは?~人生の本質が見えてくる

ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」

から転用


どうしてウサギはカメに負けたのか、あまりに有名な童話です。

ウサギは油断して昼寝をし、カメはコツコツと歩みを進めてウサギを追い抜いた。


しかし、これが思わぬ結果をもたらした本当の理由ではない。


子どもの頃から、あまりに有名な童話です。ウサギは油断して昼寝をしてしまった。カメはコツコツと歩みを進めて、ウサギを追い抜いてしまった。


しかし、これが思わぬ結果をもたらした本当の理由ではない、というのです。

では、いったい何なのか。


端的にいえば、ウサギとカメでは、「見ているところが違った」ということです。


ウサギは何を見ていたのか。ウサギは、カメを見ていました。だから、ノロノロとやってこないカメに、油断をしてしまったのです。


対するカメは何を見ていたか。ゴールを見ていたのです。カメがウサギを見ていたら、昼寝をしているウサギを見て、自分も休んでしまったかもしれない。ところが、カメはそうしなかった。ゴールを見ていたからです。

言わんとしているところは、ゴールは何かをしっかり見極め、競争相手に惑わされることなく、ゴールを見ることの重要性です。レースの本質をこそ、しっかり捉えよ、ということです。


カメはゴールを見ていたから、歩みは遅かったけれど、足の速いウサギに勝てた。「見ているところが違った」から、この結果が生まれたのです。

ハッとさせられる話でした。


もしかしたら、これは仕事にも、人生にも言えることなのではないか、と思ったからです。商品開発、受注競争、出世競争、就職活動、貯蓄額……。「見ているところ」は正しいか、ということです。


ゴールを見ずに、隣ばかり、周囲ばかりを見てしまう。しかし、それがもたらすのは、カメに負けたウサギ同様、残念な結果の可能性があるのです。

そして、もっと大事なことがあります。それは、ゴールは果たしてちゃんとあるのか、ということです。ゴールが定められていないのに、いったい、どこに向かおうとしているのか。


例えば、人生のゴール。

元経営者は語っていました。人生は大海原に漕ぎ出す船のようなものだ、と。ゴールがないとはつまり、大海原に出るのに寄港地が決まっていない、ということ。寄港地の決まっていない船は、いったいどこに向かうのか。ただ、船を走らせるか、浮かべているしかないわけです。

そんなことでは待っているのは、それこそ漂流か難破でしょう。なにしろ、行くべき港がないのですから。これでは航海、つまり人生は、うまくいくはずがない……。


元経営者は言いました。

「だから多くの人に、問うておきたいんですよ。あなたの人生のゴールは何ですか、と」

もし、ゴールがないとすれば、それはつまり、カメを見ているウサギになりかねないということです。隣ばかりが気になっていて、ゴールが見えていない。これでは、待っているのは、人生の漂流か難破かもしれない……。


私は改めて思いました。子どもの頃に学んだ『ウサギとカメ』の教訓のひとつは、コツコツと一歩一歩、だったはず。しかし、ゴールがなかったとしたら、コツコツどこに行くのか。それこそ文字通り、漂流か難破ではないか、と。コツコツの前に、人生のゴールを、きちんと定めておかないと極めて危ない、ということです。


 筆者である上阪さんは言います。

私は20年以上、文章を書く仕事をする過程で、いわゆる成功者と呼ばれる人たちにたくさん取材をしてきました。起業家、経営者、科学者、映画監督、スポーツ選手、作家、タレント……。その数は3000人以上になります。

 一流の人たちに話を聞く中で、確信したことがあります。それは、「これは当たり前」「これこれはこういうもの」「これはこうでなければならない」といった、世の中に溢れている常識が、いかに裏付けのない、いい加減なものだったか、ということです。実際、彼らはそんなものを信じていなかった。


では、そうした常識は、多くの人々にどこで刷り込まれてしまったのか。もしかするとそのひとつは、子どもの頃から繰り返し聞かされてきた、童話なのではないか、と思いました。そこから、「間違ったこと」を刷り込まれてきた可能性がある。「ウサギとカメ」も、そのひとつなのではないか、と。

そんな仮説のもと、童話を私なりに読み解いてみたのが新刊、「ビジネスマンのための新しい童話の読みかた 人生の壁を破る35話」です。


例えば、「金の斧、銀の斧」。これまたあまりに有名な話であり、正直者であること、が教訓になっていますが、本当に正直であることが大きなチャンスや運につながっていくのか。「ポジティブな嘘」が必要なときもあるのではないでしょうか。




会社員なら、こんなことが起こり得ます。分不相応と思えるチャンスを仕事で提示された。言ってみれば「金の斧」レベルの仕事がやってきた。できる自信はまだないが、それでも「やれます」と受けてしまったとしたらどうでしょうか。そうすることによって、自分の仕事レベルを上げていくことができるかもしれない。果たしてこれは、正しくないことでしょうか。


「自分にはできません」と正直に答えたら、そこでおしまいです。「やれます」と「嘘」をつくから手に入るチャンスもあるのです。

本書では、そんなふうに「疑う力をつける7つの話~誰もが知っている童話を逆から読む」に加え、「思考力をつける7つの話~日本の昔話から本当は何を学べるのか」、さらに「習慣を変える7つの話~知られざる童話から毎日を見直す」「人間関係を変える7つの話~この小さなコツを知れば対人関係はうまくいく」「うまくいく人になる7つの話~読むだけでマインドを生まれ変わらせる童話がある」の5つの角度から、さまざまな童話を紐解いています。


書く過程で、たくさんの童話を読み込みました。改めて感じたのは、童話というのは、極めて深いということです。やはり、長く引き継がれているのは、意味があるのです。それだけに、正しい解釈が重要になってくる、と改めて思いました。

童話は子どもの読み物などでは決してありません。大人こそ、童話の深い世界をもっともっと読み込み、表面的ではない深い教訓を考えてみるべきだと私は思っています。


そして最後に大事なことを、問いかけておくことにします。

「みなさん、人生のゴールは、きちんと定まっていますか?」



もう一つ付け加えると、うさぎと亀は <目的>が異なっていました。

どういうことかと言うと、

亀の目的は「ゴールに着くこと」でしたが、


うさぎの目的は「亀に勝つこと」でした。


ここに大きく、かつ本質的な<差>があると思います。

いつの間にか「自分の人生の目的」ということも考えず、

ただ「周りの人よりの先に行くこと」を目的にして生きてはいないだろうか、ということを考えさせられます。

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